10年も特定の人間と付き合い、そこで行われる風習に疑問を持たなくなり生きながらえてみる。

仲間内でのクリスマスは別段変わった事ではないのだが年を連ねてしまえば人は集えなくなるわけで。

今年は仲間内の末子が連れてきた学生達と明かすクリスマスになったのだが、正直不思議な感覚になった。
確証はないけど我々が先輩から受け継いだ感性と行動を目の前で不器用に再現されていた。 ・・・あぁ時代が受け継がれたんだなと

思えば昔その世界にいた先輩は俺に自分の今までの世界を受け継げる人材が出来た事を誇りに思うと酒の席で語っていた。
時が過ぎ、今それが俺の目の前で展開されているのが不思議と納得できる自分がいた。

同時に自分が役目を終えた事も気づいてしまった。
嬉しいという感覚と、寂しい感覚。 
ある意味今の自分は幸せなのかもしれない。
一つの結果が目の前で繰り広げられるクリスマスイブ。
これもまた悪くない。

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